システムトレード
システムトレードとは
自分で決めたストラテジー(取引ルール)を設定し、設定後はそのルールに従ってパソコン(システム)が機械的かつ継続的に行ってくれる取引のことです。
設定した内容にヒットした場合、自動で注文を執行します。
寝ている間や仕事中など、パソコンの前に張り付いていなくても、取引チャンスを逃すことなく24時間動く為替相場に対応することができます。
本機能のご利用にあたり
本機能は、アプリ上にて稼働するものです。アプリを起動していない状態では、自動売買は稼働いたしません。
また、毎週土曜日のシステムメンテナンス時には、自動売買は停止いたします。
システムトレード 操作マニュアル
自動売買操作の手順
- メニューより、「システムトレード」を選択します。
- ストラテジー(取引ルール)を作成します。すでに作成済みのものがあればそれを選びます。
- バックテスト(過去のデータを利用した、取引ルールの検証と評価)を行います。
- 自動売買を開始します。
- 自動売買を停止する。
1. メニューより、「システムトレード」を選択します。
(キーボードの「x」キーをタイプし起動することも可能です。)
2. ストラテジー(取引ルール)を作成します。すでに作成済みのものがあればそれを選びます。
2.1 画面左側にある、「+」ボタンをクリックします。
2.2 表示されるサンプルをクリックし、ストラテジーを選択し作成します。
① LOGアイコンをクリックすることで、ログを出力できます。
② テキスト部分にマウスオーバーすることで、「えんぴつ」アイコンが表示され名称を編集できます。
③ アイコン部分(画像内では「停止中」の箇所)にカーソルを当てることで、「×」ボタンが表示され不要なストラテジーを削除できます。
2.3 自動売買で対象とする、通貨ペアおよび取引時間足を選択します。
設定後、右側のチャートが表示されます。
3. バックテスト
3.1 サンプルで取り込んだストラテジーを元に条件を調整します。
シグナル
「+」ボタンをクリックし、取引の条件のもととなるテクニカル指標を選択します。
現在サポートしているテクニカル指標と条件は以下の通りです。
テクニカル指標 | 設定できる条件 |
---|---|
単純移動平均 | 移動平均線のクロス |
現在の価格と移動平均線との関係 | |
パーフェクトオーダー | |
ボリンジャーバンド | 標準偏差線との関係 |
MACD | MACDとシグナルとのクロス |
RSI | RSI値の監視 |
RCI | RCI値の監視 |
ストキャスティクス | %Kと%Dとの関係 |
CCI | CCI値の監視 |
一目均衡表 | 現在の価格と雲との関係 |
- テクニカル指標の詳細な説明については以下をご確認ください。
- テクニカル分析ABC(auカブコム証券のサイトを開く)
売買の条件
選択したシグナル(以下の画像の例では「RSI」)を組み合わせて、「売り」「買い」それぞれの新規取引条件、および決済取引条件を設定します。また、チェックのON/OFFにより、「売り」「買い」の両方またはいずれか一方のみを選択することができます。
すべての条件を設定することで、バックテストの実行が可能となります。
- 買の条件
- 新規注文
- 決済注文
- 利益確定の条件
- 損失確定の条件
- 売の条件
- 新規注文
- 決済注文
- 利益確定の条件
- 損失確定の条件
それぞれのシグナル条件をチェック・選択することで、判定の条件に使用されます。
新規注文、利益確定の条件については、選択した条件をすべて満たしている場合に取引が行われます。
例 | |
---|---|
新規買 | RSIが30を下回る |
かつ 価格がボリンジャーバンド-2σ以下である | |
利益確定 | RSIが70を上回る |
損失確定については、選択した条件のいずれか一つでも満たしている場合に取引が行われます。
例 | |
---|---|
損失確定 | 新規約定価格より400pipsの損失 |
価格がエントリー時のボリンジャーバンド-3σを下回る |
バックテストに設定する取引コスト
参考スプレッド
バックテスト上の取引手数料となります。
- 参考スプレッドに入力した値を元にバックテスト上の決済損益が算出されます。
例 | |
---|---|
新規建(買) | 100円 |
決済 | 101円 |
注文数量 | 10,000通貨 |
参考スプレッド | 0.2銭 |
- バックテスト上の決済損益
(101-100-0.2/100)*10,000 = 9,980円
3.2 上記を設定し、「設定保存およびバックテスト実行」をクリックします。
バックテスト完了後、画面右側のチャートに売買されたポイントが、右下に約定一覧が表示されます。
また、「レポート」を選択することで、ストラテジーを評価できます。
ストラテジーの簡単な評価ポイント
以下の3つの成績を確認します。
合計損益(円)
取引損益の合計となります。勝率
勝ちトレードと負けトレードの割合です。プロフィットファクター
利益 ÷ 損失の計算結果です。- 1より大きな数値であれば、ストラテジーが利益を出せていることを示します。
- 1未満の場合は、バックテスト期間における値動きに対して成果を出せていない、と判断できます。 勝率が高くても、プロフィットファクターが低ければ、「小さく勝って大きく負ける」という評価となります。
その他の項目について | |
---|---|
未決済建玉損益(円) | バックテストの最後の取引が新規取引の場合、その建玉損益となります。 |
決済建玉損益(円) | バックテスト期間全体の、決済損益となります。 |
トレード回数合計 | 決済取引が行われた回数です。 |
トレードあたり平均損益(円) | 1トレードあたりの損益です。 |
最大プロフィット(円) | 決済利益の最大値です。 |
最大ドローダウン(円) | 最大の評価損失額となります。 |
一日平均損益 | 1日あたりの損益額換算値です。 |
4. 自動売買を開始します。
バックテスト後、自動売買を開始するに当たり、注文数量を設定する必要があります。
注文数量の指定
通常の注文と同様に、直接注文する数量を入力します。
注文数量を設定し、「この設定で自動売買実行」ボタンを選択することで自動売買が開始されます。
5. 自動売買を停止する。
自動売買中は、オレンジ色の「自動売買を停止する」ボタンが表示されます。
この「自動売買を停止する」ボタンを選択することで、自動売買が停止します。
FAQ
バックテストの期間はどれくらいなのか。
チャートの足、直近2,500本を対象としています。
例 |
---|
1分足の場合は、2,500分 = およそ2日間 |
5分足の場合は、12,500分 = およそ9日間 |
30分足の場合は、75,000分 = およそ52日間 |
1時間足の場合は、150,000分 = およそ104日間 |
バックテスト後、ストラテジーを変更するには?
バックテスト後にストラテジーを変更したい場合は、「設定編集」ボタンを選択することで再び編集が可能となります。
編集状態になると、前回のバックテスト結果は削除されます。
同時に複数のポジションを持てないのか。
本システムトレードでは、一つのストラテジー当たり、新規→決済を繰り返すのみとなります。
また、システムトレード稼働中のストラテジーがある場合、他のストラテジーにてシステムトレードを開始することはできません。
よって、現時点では同時に複数のポジションを持つことはできません。
自動売買の実行中、同時に裁量取引を行うことは可能ですか?
はい
自動売買の実行中でも、証拠金に余力があれば裁量取引を行うことが可能です。
自動売買の実行中に裁量取引を行い証拠金が不足した場合、自動売買は継続されますか?
いいえ
自動売買開始後に証拠金が不足する状況となった場合、新規注文を出したタイミングで証拠金不足により自動売買処理は停止します。
再開させるには、証拠金の余力を回復させたあと、再度「この設定で自動売買実行」ボタンを選択してください。(参照:4. 自動売買を開始します。)
メッセージが出て自動売買が途切れました、どうしたら再開できますか?
メッセージに表示されている「リトライ」ボタンをクリックすることで再開できます。
自動売買が途切れたとき、クリックしなくても自動的に再接続してシステムトレードは再開しますか?
いいえ
自動的に再接続して再開する機能はありません。お手数ですが「リトライ」ボタンをクリックしてください。
シグナル解説
ゴールデンクロスとは
短期移動平均線がそれより長期移動平均線を上回ることを示します。
一般的には、「買い」のサインを示します。
デッドクロスとは
ゴールデンクロスとは逆で、短期移動平均線が、長期移動平均線を下回ることを示します。
一般的には、「売り」のサインを示します。
パーフェクトオーダーとは
期間の異なる複数の移動平均線が以下のように並んでいることを示します。
相場のトレンドが強く長続きするものと判断されます。
上昇トレンドの場合 | 下降トレンドの場合 | |
---|---|---|
上 | 短期移動平均線 | 長期移動平均線 |
中 | 中期移動平均線 | 中期移動平均線 |
下 | 長期移動平均線 | 短期移動平均線 |
雲とは
「先行スパン1」と「先行スパン2」の二つの線に挟まれた部分のことで、相場の上値抵抗線や下値支持線としての役割をしています。
先行スパンについては、第4回 一目均衡表とは
をご参照ください。(auカブコム証券のサイトを開く)
- 株価が雲の上で推移しているときは強気相場
- 株価が雲の下で推移しているときは弱気相場